ガラス器の修理についてのお知らせ

今後、ガラス器の「漆での割れ修理」は、4パーツ以下のみの受付とさせていただきます(2017年5月以降、5パーツ以上のバラバラに割れた器は「基本」お断りさせていただきます。

現在「モノ継ぎ」では、ちゃんと飲食に使えるガラス器の修理は漆でやっています。
日本には漆という素晴らしい接着剤がある。漆を使ってガラス器を修理すれば安心して飲食に使えるようになる。その想いから、ちゃんと器として使えることを謳ってガラス器の漆による修理の受付をしてきました。
ただ、あまりにも手間と時間がかかる。かかりすぎる。そして、その正当な対価として修理代をお見積もりすると、とてもとても高額(下記金額参照)になってしまう。
そんなことに今更ながら気付き、今回のご報告に至ります。
 
これまでにお預かりしたガラス器の修理はきちんとやらせていただきますのでご安心ください。
ありがたいことにここ数年、常時100点を超える器をお預かりしている「モノ継ぎ」ですが、作業現状を考えるとガラス器の漆による割れ修理は「4パーツの割れ」までが限界のようです。
 
飲食に使えなくてもいいので、とにかく形を復元してほしい。。。と言う方には、ガラス専用の紫外線感光型接着剤で復元修理をさせていただきます。どんなにバラバラでも、パーツさえ揃っていれば復元できます。ただ、飲食には使えなくなります。
欠けや4パーツまでの割れ修理は今までと変わらず漆で直しますので、安心して飲食にお使いいただけます。
 
美大でガラス工芸を専攻していたので何の躊躇もなくガラス製品の修理を受け付けて来ましたが、出来ることと出来ないことをきちんとお知らせする事が、ご依頼くださる方への心ある対応なのではないか、と思うようになりました。
どうも来るもの拒まず…な性格なもので、ついつい自分の首を絞めることになっていたようです。
 
これからもずっと継ぎ師として活動をして行くためにも、お断りをする勇気を持とうと思った次第です。
ご理解いただけると幸いです。。。
 
※例えば写真のガラスピッチャー(銀継ぎマット仕上げ)で7万円程度、ガラスタンブラー(黒漆仕上げ)で5万円程です。このように高額となりますが、どうしても直したいバラバラに割れたガラス器(飲食用)をお持ちの方は、ご相談ください。見積もりをお出しします。
 
2017年4月29日  「モノ継ぎ」持永かおり